歴史的カメラ 2019 その6 SONY α7R IV
きっと多くのカメラマンが、カメラメーカー主導で行われる過当な画素数競争にはウンザリしていたことだろう。フルサイズミラーレスにおいてその先鋒となっていたのが、このソニー α7Rシリーズとも言える。 なにしろパナソニックそしてあのニコンまでもがフルサイズミラーレス参入時には、通常モデルと高画素機の二本立てだった。 SONYの高画素機最新モデルとなる α7R IV だが、発売前の時点では正直、購入しても満足度は低いのではないかと考えていた。なにしろ前のモデルでも十分完成度は高かったからだ。 ところが購入して使いこむほどに良さが染み出してくるようなカメラだった。 ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7RM4 ボディ ILCE-7RM4 【発売初日レビュー】SONY α7R IV 買い換えて良かった!期待値を超えたフルサイズミラーレス!高画素は?手ブレ補正は?クロップ撮影は?4K動画は? 一見して前モデルと同じようなボディのデザインながら、実際に使っていくほどに、細かな違いがどんどん手に馴染んでいくようだ。グリップだけでなく各種ボタンの位置から凸面のせり出し量、ちょっとした傾きまで相当に考え抜かれているように思う。 撮れる写真、得られるイメージの情報量で脳みそが着いて来れないことがある 美しく、精彩かつ精細 また高画素を活かしたクロップ撮影も楽しめる。なんとAPS-Cクロップでも2600万画素である。高画素競争バンザイである!もっともモダンなデジカメの在り方を体現している。 SONY α7R IV ライカのレンズでクロップ撮影ビフォーアフター!MFレンズも使える高性能EVF搭載!フルサイズミラーレス一眼としてもAPS-Cカメラとしても ことしの「歴史的カメラ」のなかではこれが唯一、発売日購入したカメラだった。ざっと 選出された7製品のリストを見直して みても、もっとも現実的な選択肢であるとお分かりいただけるはずだ。 次回さいごの製品「 歴史的カメラ 2019 その7 SIGMA fp 」へとつづく ※前回記事は「 歴史的カメラ 2019 その5 FUJIFILM GFX100 」