ミラーレスがZOOM用のウェブカムになる時代だからこそ気をつけたいAFレンズのフォーカシング駆動
友達も仕事もすくないワタクシでさえ「 ZOOM 」という名前くらいは知っている(使ったことはない)、そんな世の中です。 このところの外出自粛により ビデオ会議 や オンライン飲み会 などが流行った結果、 SIGMA fp のウェブカムとしての実力が認知され、売れ筋ランキング上位に入るという興味深い現象が起きているようです。 キヤノンのほうでも EOSをウェブカムとして 動作するよういち早く対応、ここに来て富士フイルムも XおよびGFXを対応 させるという流れに。 さすがに 中判センサーのウェブカム というのは新しい生活様式のなかでもとりわけリッチな感じがしますね。しかし両社とも まずはWindowsから対応 というのは、ユーザを見てるんだか見てないんだか。 ところでワタクシ、 CP+のようなカメラ展示会 でよく登壇させていただくのですが、おもに話す内容としては 一眼レフやミラーレス一眼でのビデオ撮影 について、なかでもYouTube動画などネット動画コンテンツにおけるそういったカメラの利用についてです。 そういった講演で かならず話す のが、 スチル撮影に求められる機材との違い についてです。写真撮影のように、時間の流れの中から一枚だけ静止画を得る方法とは 根本的に違う のです。 講演事例:ご参考まで カメラと写真の祭典CP+2019 「EOS R が欲しくなーる動画の世界」 具体的にスチルとビデオとでどう変わってくるかといえば 尺の存在 です。過去・現在・未来という一定方向で流れる 時間 のことです。ビデオ撮影においてはシャッター速度(露光時間)が1/250秒だろうが1/30秒だろうが尺には影響しません。30秒間記録したなら30秒間の尺のビデオが存在するということです。尺があるということは、録画開始から停止まで、撮影中の全イベントが内容に影響します。良くも悪くもです。もちろん カメラ機材に由来する ものも含みます。 たとえばカメラがフィルムを送る音、テープを回すジッター音などを拾ってしまうナドがそうです。まあ今現在の民生利用ではそういう機材に悩まされることは少ないですよね。 でも、 AFモーターの駆動音を拾ってしまう ということはあります。お話しするためのレンズはぜひとも駆動音が小さいものをお選びください。例えば富士フイルムでは「 Xマウントレンズに搭載してい...