ライカM10-P 新機能のライカ・パースペクティブ・コントロール(アオリ撮影)を試してみた
ライカM10-PおよびそれをベースとしたライカM10-RとライカM10モノクロームという3機種に新しいファームウェアがやって来ました。このアップデートによる最新機能 ライカ・パースペクティブ・コントロール がすごいので、いくら秘密主義のワタクシとて他人に言わずにはおれませんでした。
ライカ・パースペクティブ・コントロールというのはいわゆるデジタル・シフト撮影(アオリ撮影)です。通常、ビルディングなどの高い建物を見上げて撮影した場合、(あたりまえですが)上のほうに行くにしたがって先すぼまりにすぼまって見えます。下の写真のような状態です。上に行くにしたがって建物が細くなっていくように見えますよね
そこで、ライカ・パースペクティブ・コントロール(遠近補正)の出番なのです。M型ライカとはいえデジタル機能の目視確認が必要なので、光学レンジファインダーではなくライブビュー撮影(ビゾフレックス含)を使用します。下図のようにカメラの傾きを反映して、補正する枠を表示してくれます。ある意味これはデジタル時代のシフト撮影ブライトフレーム!(笑)
そして撮影された写真が以下です。
ちょっとやりすぎ感もありますね。個人的には真っすぐに見えるのが好みなのですけど、撮影距離や見上げる角度によっては先すぼまりとは真逆の扇形に開いていくこともあります。まあでもこの程度なら建築写真などではよく見かけるけどもね。
もしパースの補正をやりすぎちゃったとしてもご安心を。ライカのRAW記録はアドビのDNG形式。Lightroomでファイルを開けば、パース補正のガイドを含んでいるのが分かります(下図参照 じつはこれiPhone版アプリ!)。これをちょちょいと修正して簡単に好みのパースにできてしまいます。
なんだ結局はRAW現像時にやり直すのか(笑)と思うかもしれませんが、それでも撮影現場である程度の状態を確認できるのはありがたいです。いつの日かティルト・シフトレンズだとかPCニッコールなんてのが過去のものになってしまうんでしょうかねえ。
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【意外?】ライカ新機能にコンピュテーショナルフォトグラフィーの予兆!ライカ・パースペクティブ・コントロールを試してみた【Leica M10-P】
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